根管治療

根管治療

根管治療


根管治療とは

根管治療

歯の根っこの中の神経や血管など(あわせて歯髄と呼びます)が通っている管を根管といいます。
この根っこの先に炎症があることが原因で歯が痛くなります。根っこの中に汚れが溜まり、それが細菌感染を起こすと結果炎症が起こります。
噛むと痛い、なんとなくぼんやり痛い、など症状がある場合は特に根管治療が必要です。またレントゲン上でとても大きく根っこの先に膿が溜まっていることが確認でき、症状がいつ出てもおかしくないときは積極的に治療をした方が良いと思います。
他院で治療途中でも相談・治療可能です。治療中の写真を撮影し、今の状況を客観的にご説明させて頂きますので、お気軽にご相談下さい。

根管治療

歯髄炎

一瞬冷たいものがしみる→一瞬温かいものがしみる→その痛みの持続時間が長くなってくる→何もしなくてもズキズキ痛むという順序で痛みが増悪していきます。

感染根管

噛むとなんとなく痛む、ぼんやり痛む→噛むと痛む→何もしなくても痛む、歯にものが触れただけで激痛が走るの順序で痛みが増悪していきます。

当院で根管治療を行う際に使用する機器は以下の通りです。

拡大鏡 Ni-Tiロータリーファイル ラバーダム ラバーダムの周りを封鎖する
オラシール
拡大鏡 Ni-Tiロータリーファイル ラバーダム ラバーダムの周りを封鎖するオラシール
拡大鏡 Ni-Ti
ロータリーファイル
拡大鏡 Ni-Tiロータリーファイル
ラバーダム ラバーダムの周り
を封鎖する
オラシール
ラバーダム ラバーダムの周りを封鎖するオラシール

 

ラバーダム

院長:ラバーダム

ラバーダムとは、歯にかけるゴムのマスクです。これをすることにより治療の成功率は上がります。当院では全ての根っこの治療に行っています。根っこの中をできる限り綺麗にするのが根っこの治療です。唾液には多量の細菌が含まれていますので、根っこの中に唾液が入ってしまうと治療をしている意味がなくなります。また次亜塩素酸という消毒材で根っこの中を洗浄するのが世界的に支持されています。その材料が口腔内の粘膜に付かないようにしています。
それでも日本の歯科医療ではあまり行われていません。それは保険制度に組み込まれていないからです。当院では、当院で行った治療ができる限り長持ちし、生涯自分の歯で噛むことをゴールに設定しているため、追加の費用を頂くことなく全ての根っこの治療にラバーダムを行っています

ラバーダムを利用することによって、治療の成功率が上がり、再度治療をする可能性が下がります。
また、根っこの中を消毒する際に使うシリンジ、ラバーダムなど全ての器具を滅菌しています。それは根っこの治療の目的が、根っこの中をできる限り綺麗にするためです。器具が汚れている状態では、そもそもの治療が意味ないものになってしまいます。

症例

治療中 治療後
症例① 症例①
主訴 歯に穴が空いて、しみる
治療期間 1日
コメント 治療の際はこの様な写真を撮り、撮影後すぐに患者さんへお見せしています。治療前後の写真を比較することで、自分がどんな治療を受けて、どんな結果になったのかを写真で確認でき、納得して治療を受けられます。

根管治療について

根管治療とは具体的に、細菌感染を起こしている根っこの中をリーマーと呼ばれる器具で洗浄していく治療をさします。

歯の神経が残っている場合

生活歯

炎症が軽度の場合は時々噛むと痛い、ぼんやり痛いという症状が出ます。
中程度の場合は、噛むと毎回痛くなります。重度の場合は、何もしてなくても痛い、歯にものが触れただけで激痛が走ります。

治療は、まず麻酔をさせて頂きます。十分に痛くない状況になったら、むし歯になってしまっている部分を除去します。途中でラバーダムと呼ばれるゴムのマスクをさせて頂き、唾液が根っこの中に入らない様に考慮します。そして炎症がおきている部分を丁寧に除去し、痛みを抑えます。
神経が残っている場合の治療の成功率は、ラバーダムをしていると90%、日本の一般歯科医が行うと約50%と言われています。この段階できちんとした治療を受けることは次非常に重要となります。

歯の神経が残っていない場合

失活歯

被せ物をしている場合はまず被せ物を外し、仮歯を作ります。そしてラバーダムができる様に残っている歯に人工の材料を足し、形を整えます。きちんと環境が整ったら、根っこの中に残っている感染してしまった材料を取り除きます。根っこの中が綺麗になる様に次亜塩素酸と呼ばれる洗浄材で十分洗浄したのちに、再度根っこの中を人工物で充填します。
ただし、根っこが割れてしまっているケースでは修復が難しく、根管治療で治すことはできません。

抜歯が必要な場合

感染が取り除けない場合、例えば根っこの中が大きく虫歯になった場合や、根っこの先の炎症が長く続き、根っこの先自体が吸収してしまた場合がそれに当たります。
※根っこの中は象牙質がむき出しのため、早く虫歯が進行します。痛みが消えたからといって、きちんと根管治療をしなかった場合には根っこの中まで虫歯が及び、最悪の場合抜歯に至ります。

治療後の痛み

治療したのに痛みが引かない・痛みが出てくる場合があります。これは、なんらかの原因で炎症が取り除けない為に起こる症状です。
例えば、根っこ自体が割れてしまっていたり、ラバーダムをきちんとしていないために唾液で再感染を起こしていたり、根っこの先が吸収してしまっていたり、もともと詰まっていた人口の材料をきちんと取り除けていなかったりが原因です。
症状を繰り返してしまうなど、治療が奏功しなかった際には、根っこの専門医の医院へ紹介させていただく場合と、抜歯をする場合があります。

治療の際の痛みについて

治療の際に痛むことは、基本的にはありません。ただ根っこの炎症が強い場合、神経を取る場合などは痛みが伴うために麻酔が必要となります。麻酔が効けば基本的に痛みは感じません。
痛みに対する配慮としては、常に根っこの長さを測る機械を使用し、根っこの先を強く刺激をしない様にしています。また確実に痛みが出ることが予想される場合は、事前に麻酔を行い、十分に効いたのちに施術を行います。

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