虫歯治療

親知らず

親知らず

治療の際にできるだけ痛みがないように

当院では全てを患者さんのために行動をするよう心がけています。お顔へのタオルの掛け方を丁寧にし、器具を指で温めてから口腔内に入れています。もちろん、みなさんが苦手な麻酔もそうです。まず表面麻酔薬を置き十分待った後に、温めた麻酔薬をうちます。

痛みに対する4つの配慮

麻酔の前に表面麻酔を塗布し、麻酔液をゆっくりと注入します。
細い麻酔針を使用し、患者さんにとって痛みが少なくなるよう細心の注意を払い治療を行っております。

1. 実際に麻酔を行う時の手技の配慮

麻酔を行う時の手技は重要になります。痛くない麻酔へのキーワードは「時間」です。

まず、麻酔を行う場所に表面麻酔薬を塗り、しっかり「時間」を置きます。そうすると針を刺す粘膜表面に麻酔がかかり痛みが軽減されます。
表面麻酔薬がしっかり効いたら、次に粘膜表面のほんの少しだけ針を刺し麻酔薬を微量入れ、直ぐに椅子を起こし口をゆすいでもらいます。

量を少しにする理由は、粘膜の表面付近にまず麻酔を効かせるためです。
この工程もほとんど痛みがありません。ここでの麻酔の量を少なくし、「時間」を置くことで、追加する麻酔が全く痛くなくなります。

粘膜表面近くに入れた先程の麻酔薬のお陰で、残りの麻酔は何をやっているのかが分からないほどになります。

ゆっくり時間をかけて丁寧にやることで、患者さんからも「今のが麻酔ですか?!」、「全く痛くないですね」と頻繁にお言葉を頂きます。

 

2. 安心感を持ってもらうための配慮

「安心感」に関しては、滅菌消毒や院内の清掃に表れています。院内が汚い病院に、良い病院は無いと思っています。
なぜならそこに気が配れないようなら、臨床の技術など細かなところが見えないからです。

当院の床にはホコリが落ちていません。

また、当院での滅菌消毒は、全て院内中央にある「滅菌室」にて行っています。実際に滅菌室内を見えるようにガラス張りにして、作業工程をお見せしています。

 

3. 痛みの申告への配慮

治療中に「もしも痛みがある場合は左手あげてくださいね!」は患者様にとってとてもやりづらいと思います。
ですので、左手を上げるのはやりづらければ、少し顔を動かしてもらうだけでも大丈夫です。

常に痛くないか、患者さんの様子を見ながら診療を行っていますのでちょっとした変化でも見逃さずにお声がけをさせて頂いています。
痛みを我慢すればするほど麻酔は効きづらくもなりますので、我慢せずにおっしゃって頂きたいです。

 

4. 器具の扱いに対する配慮

今どのようなことをしているのか、分からないと不安は大きくなるものです。
ですので術前の詳しい説明はもちろん、治療中も「風をかけます」、「水が出ます」などの細かいお声がけを常にさせて頂いています。

また口角を引っ張る器具を必ず温めて、冷たい器具がいきなりお口の中に入らないようにしています。
そのような工夫が患者さんに安心してもらえる環境と考えています。

 

むし歯の段階(C1~C4)により治療法が異なります。

C1:エナメル質内の虫歯

歯の表面のエナメル質が溶け始めた段階の虫歯です。
この段階ではまだまだ削って詰める必要はないです。
むし歯には穴になっていないむし歯と穴になっているむし歯があります。穴になっていないむし歯はフッ素を塗ったり、プラークを除去すれば再石灰化が促されるので削る必要はありません。ただ残念ながら穴になってしまっている場合は、頑張って歯ブラシやフロスをしても汚れは取れない環境にある為に、合成樹脂(レジン)で詰める必要があります。

C2:象牙質に達した虫歯

C2

エナメル質の内側の象牙質にむし歯が達したものです。
象牙質はエナメル質により軟らかい組織なので、むし歯の進みかたが速くなります。

C3:歯髄(神経)に達した虫歯

C3

象牙質の内側の歯髄にまでむし歯が達したものです。この段階では、歯髄に細菌が進入し激しい痛みを伴うことがあります。 歯髄の炎症が重度な場合は、歯髄組織を除去したあとで、根管内を消毒し、シーリング材を用いて充填します。 また、歯髄が死んでしまった歯はもろくなりますので、クラウンなどの被せ物をします。 症例によっては、特殊な抗生物質を用いて歯髄を保存する処置を行う場合もあります。
何もしなくてもズキズキ痛む痛み(自発痛)が出てしまった場合は神経を抜く必要が出てきてしまいます。神経をとると歯の寿命は半分になると報告されています。予防メインテナンスを受けて歯の神経を取ることはできる限り避けましょう。

C4:歯質が失われた虫歯

C4

歯冠が溶けて無くなり、根の部分だけが残っている状態です。 C3の場合と同様に治療し被せ物をするか、やむを得ない場合は残った歯根部を抜歯します。 抜歯した部分は傷が治った後に、ブリッジ・部分入れ歯・インプラントなどの方法で補うことになります。

症例

症例1

治療中 治療後
症例① 症例①
主訴 歯に穴が空いた
治療期間 1日
コメント むし歯の原因を歯科衛生士にてコントロールしたのちは、精密な治療が必要です。病気が再発しないようにきちんとした治療を受けることで、今後のメインテナンスをしやすい環境を整えることが出来ます。

症例2

治療前 治療後
症例② 症例②
主訴 歯ブラシが引っかかる
治療期間 2週間
コメント 当院では詰め物や被せ物を装着する前に、レントゲン写真を撮影し適合を確認します。それは歯と金属の間に大きな段差があると、歯ブラシ・フロスが引っかかり、病気が直ぐに再発してしまうからです。我々のゴールは装着するまでではなく、その歯が如何に長持ちするかにあります。

歯を大切に想うあなたへ…

全ての診療のベースに予防があります。その上に精度の高い治療、患者さんと生涯寄り添ったメインテナンスがあります。
日本橋すこやか歯科・矯正歯科は、予防を軸とした医療を通じてすこやかな人生に貢献します。